執筆者:鍼灸師 バランス工房グループ代表 岡林秀和
なぜ、「産後」に
「骨盤の歪み(ゆがみ)」がでてしまうのでしょうか?
専門家の立場から、その原因について
一つのお答えを書かせていただきますね(^^)
この大きな原因を、簡単にいうと・・・
産後は、「骨盤が動きやすく(広がりやすく)なる」ためです。
ただ、この「骨盤が広がる」という表現は、誤解を招きやすい表現ですので
説明が必要です。
原因の元は、「ホルモン」(リラキシン)
妊娠中から出産に向けて、スムーズにお産ができるよう
関節や骨盤の動きを柔らかくする必要があります。
そのために適度に分泌されます。すると、筋肉や靭帯がより柔らかくなります。
(子宮弛緩の役割もあります)
簡単に説明すると、
上の図の「恥骨結合」の部分、左右茶色の中心部分
(骨盤の下の方)が広がった状態が
「骨盤が広がった」状態です。
「骨盤が広がる」というと、骨盤全体が広がっているような認識があるのですが
そんなことはなく、実は骨盤の「下のほう」が広がりやすいのですね。
下のほうが広がることで赤ちゃんが、出てこられるようになります。
普段は、開かない骨盤が開くのは、特別なホルモン(リラキシン)が出て
筋肉・靭帯などを緩めてくれるからです。
↑このイラストは、骨盤を「下側」(骨盤の底)からみたときのものです。 イメージがわきますでしょうか?(^^)
普段は「広がっていない部分」なのですが、「産後」は骨盤が広がりやすくなっているために骨盤にくっついている筋肉や靭帯が余計に
引っ張られたりすることで「痛み」が出てきています。
その引っ張られる筋肉の一つに、たとえば「お尻(おしり)周辺」の筋肉があります。
骨盤が広がるということは、「動きやすい」ということ。
※つまり、”骨盤が歪み(ゆがみ)やすい”ということなのです。
もし痛いところがある場合はそこを触ってみると
「ゴリゴリ」「コリコリ」していませんか?
それは筋肉が硬くなってしまっているのですね。
足に力を入れない時は痛みは少ないのですが、足を開こうとしたり曲げたり伸ばしたり
動かそうとしたりすると痛みが出てくるのが特徴です。
痛みが出ない形で安静にできるのでしたら、徐々に良くなってはいきますが
重症の場合は、なかなか良くなりにくいですので、施術を受けられるのも一つの方法です。
ですので、
「この骨盤の歪み(ゆがみ)や、痛みは一生付き合わないといけないんだ」
と思っている方も多いのですが・・・
まずは安心なさってくださいね。
大抵の場合は骨盤矯正で締めてあげて、ベルト等で正しい位置・強さで固定してあげれば
それ以上悪化することはありません。
症状が軽い場合は、トコちゃんベルトを正しい位置に締めて正しい強さで締めればそれだけでも少しずつ楽になっていきますよ。
腰でも下の方(おしり割れ目の斜め横部分)が痛いことが多いですが
痛くて立てない、トイレに行くのに何時間もかかるといった場合でも、ご自身で立ってトイレに行くことができるようにほとんどの場合がなります。
骨盤が広がっているときは立ったときに「ぐらつき感」がでてきます。
ペンギンさんのような「よちよち歩き」になったりしやすいですね。
股関節(脚の付け根部分で前や横が多い)も一緒に痛くなる場合もあります。
その場合は、立ったときにご自身の体重が両足の外側にかかっている場合が多いですよ。
(骨盤が広がっていることによってそうなります)
分かりやすくてもっとも多い症状は、寝返りするとき、ピキッと腰(下の方)のあたりが痛くなる。やはり動き始めが痛いのが特徴です。
(上向き(仰向け)で腰を持ち上げたり、足を上げる形(膝を胸に引きつける形)
などの時に痛くなる方も多いです)
骨盤が広がってしまうと骨盤の中の臓器は下に下がってきてしまいます。
出産を期に骨盤の下側が広がってきます。
骨盤の穴が広がります。
広がると尿漏れにつながります。
最低限、骨盤ベルトで、骨盤の下側を支えてあげることが大切です。
この状態でまず生活して頂くのが1つ目です。
どんな骨盤ベルトで支えてあげられたらいいかというと、心地よい骨盤ベルトです。
もしあなた様がトコちゃんベルト2をお持ちであれば、それを骨盤の下側で支えていただけると良いと思います。
有名で使いやすく、バランス工房でもオススメさせて頂いている骨盤ベルトです。
助産師の渡部信子先生の息子さんが考案されたもので素材もしっかりしています。
もともと妊婦さん専用に製作されています。
もしお持ちでなければ、当院開発の非常に心地が良いと評判の美人ベルト(下半身美人ベルト)を巻いて生活して頂ければ、それだけで内臓下垂や下腹ポッコリが解消されてくると思います。
バランス工房製作。
バランス工房のお客様アンケート&実際のお声の中では
もっとも人気が高くオススメします。
フリーサイズ。蒸れにくく、産後垂れてしまったヒップやお腹のたるみを日常生活のみで自然に戻します。
「心地よさ」と「結果」を重視。他の骨盤ベルトと比較すると物足りない感じはあるが、結果は、抜群。
1から3カ月、巻いておくだけ非常に簡単です。
2つ目は出来れば骨盤ベルトをした状態で骨盤高位をしてください。
寝ころんだ状態で腰を浮かします。
腰の下に座布団などをしいていただきます。
頭より、腰が高い位置に来ることを骨盤高位といいます。
この姿勢を取られると、出てしまっている内臓がへっこみます。
骨盤の形が落ちやすくなっているので、落ちにくく変えていく。
日常生活で変えていくことが大切です。
骨盤高位
1, 仰向けに寝て、膝を立て、15センチ程度腰を持ち上げます。
※尻の下に座布団やタオルなどを引くと楽にできます。
2、リラックスして両膝をゆーっくり揺らす。
(5分間)
最低でも数カ月ベルトを巻いて送ることが大事です。
ベルトをつけていただいたうえで、骨盤の後ろ側、お尻側の筋肉を鍛えてあげられると、安産型に近づいてきます。
まずは・・・
多くの場合は、楽な方に横向きに寝て、カラダをくの字にして、足の間にタオルケットかクッションなどをはさむと少し楽になることもありますよ。
痛みが出ている患部を冷やしてみて気持ちが良くて痛みが落ち着くのか、患部を温めて気持ちが良くて痛みが落ち着くのか、というのを試してみてください。
患部が炎症を起こしている時は冷やすと心地良いと感じる事が多く、炎症後の筋肉の不調だと温めると心地良いと感じる事があります。
炎症が起こっている時は腫れたり、熱を持ったりしている事があるので炎症が落ち着くまで安静にされる事をおすすめします。
まず重要なのが、どの業者にするかは妊婦の方でも施術可能かという事を必ず最初に確認して予約をするようにしましょう。
・保険診療可能な整骨院…柔道整復師が常駐して電気治療やマッサージを施してくれます。
(但し、保険診療内だとマッサージ時間10分程度と短め)
・鍼灸院…鍼とお灸で治療してくれます。鍼治療は即効性があり直接筋肉にアプローチする事で硬結している筋肉を一瞬にして血流を良くする事が出来る画期的な施術です。
個人差はあるのですが、人によっては即効性はあるが、持続性にやや欠けるので短期間に数回受ける事になるかもしれません。
・上記以外で鍼治療が苦手、整体を試したい、動けなくなった方、近くに望ましい治療院が無い自宅にきて欲しいという場合は弊社のようなマタニティ・産後専門の施術者がいる出張サービスを行なっている整体マッサージや鍼灸のできる店鋪にご相談されると的確なアドバイスをいただけると思います。
整体は時間をかけてゆっくりと全身を指圧や押圧でほぐしていき身体のバランスや骨格を整える施術方法です。
これも個人差はありますが、施術後直ぐに症状が緩和される場合や施術後2~3日後に痛みが緩和されていくパターンがあったりと若干即効性に期待は薄いかもしれませんが急に症状が落ち着くという傾向もあります。
以下の方は、
「産後、骨盤の歪み(ゆがみ)、腰痛・お尻(おしり)の痛みが
ひどかった方の体験談」です。
(トコちゃんベルト2を使用されています)
東京 品川区 海岸 長谷川さま
(30代 女性)
「産後の腰痛と産後の骨盤矯正
妊娠前のズボンが全部履けるように」
産後 骨盤の歪み(ゆがみ) 改善 お尻(おしり)の痛み トコちゃんベルト
最初、バランス工房さんに来ていただいたのは、
産後1ヶ月か、2ヶ月で、腰痛がひどくなって
来ていただいたのですけれども、赤ちゃんを預けるところもなくて
お家でやってくれるということで、出張整体選んだんですけれども、
最初はどんな先生が来てくれるのか、とても不安で、
心配だったのですけれども、でも初回からとても丁寧にみていただいて(笑)、
人柄も良くて(笑)それから1年ちょっとお願いしているんですけれども、
おかげさまで腰痛も良くなって骨盤矯正も一緒にやってもらって、
妊娠前のズボンが全部入るようになりました。
ありがとうございます。
(♪ 約1分27秒 ♪)
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